ホムンクルス山本英夫

15
掲載誌
ビッグコミックスピリッツ
連載期間
2003年16号~2011年12号
出版社
小学館
ジャンル
ミステリー・サスペンス
巻数
11~20巻完結
この漫画の名言数 8
ホムンクルス

この漫画の名言一覧

  • ホムンクルス・山本英夫
    今の世の中、人間のほうが機械よりか
    よっぽど機械っぽいんですから

    by名越進/ホムンクルス第1巻より引用

  • ホムンクルス・山本英夫
    人には「意識の側」と「無意識の側」があって、
    実は、それを知らないうちに使いわけているんだよ。

    by伊藤学/ホムンクルス第4巻より引用

  • ホムンクルス・山本英夫
    まるで人間よりモノのほうが生きてるようだぜ。
    モノが人間を食って生きてやがんだっ!

    by桜井さん/ホムンクルス第6巻より引用

  • ホムンクルス・山本英夫
    人は殺したら罪になるけど、
    法人は殺しても罪にはならないだろ。

    by名越進/ホムンクルス第7巻より引用

  • ホムンクルス・山本英夫
    化粧ってのは、自分をごまかすこともできれば
    自分を生かすこともできるもんだからな。

    by名越進/ホムンクルス第9巻より引用

  • ホムンクルス・山本英夫
    そだに目に見えるものが、全でなのが…!
    中身を見る女はいねえのが…?

    by名越進/ホムンクルス第14巻より引用

  • ホムンクルス・山本英夫
    俺が見てきた女で一番いい女は…
    とてつもないブスでした。

    by名越進/ホムンクルス第11巻より引用

  • ホムンクルス・山本英夫
    ななこは俺の「真っ白で純粋な雲」を、
    見てくれたじゃないかっ。

    by名越進/ホムンクルス第15巻より引用

この漫画のココが面白い!レビューと豆知識

ホムンクルスを通して、人間の心の闇を描いた怪作


『殺し屋1』や『のぞき屋』といった社会的な作品を描き続けている山本英夫による代表作。
極めて複雑かつどす黒い人間の心の闇を、他人のトラウマが視覚化した
「ホムンクルス」としてとらえることができるホームレスの男、名越を中心に描いていきます。

もともと名越は単なる虚言癖のホームレスですが、
怪しい医学生伊藤によってトレパネーション手術を受け、
頭蓋骨に穴を開けたことで「ホムンクルス」を見る第六感が覚醒。

自分自身の本当の顔すら覚えていない名越は、様々な人間のトラウマを覗いていくことで
自分の存在と向き合っていくのですが・・・

登場人物たちのトラウマが生み出す、それぞれの不気味なホムンクルス


本作に登場するキャラクターは、主人公の名越を含めてなんらかのトラウマを抱えています。
トレパネーションを受けた名越には、その姿が様々な「ホムンクルス」として見えるようになります。

ちなみに名越に手術を施した医学生は水槽の中のグッピー、ヤクザはロボに見え、
それぞれがその姿になる要因となったトラウマを抱えています。

なによりも不気味だったのはブルセラショップにいた少女です。
全身砂という謎のトラウマをかかえており、車中における彼女の存在はおぞましさすら感じさせるほど。

名越とは車の中で行為に及ぶわけですが、セクシーな要素は皆無でただただ不気味な演出がなされ、
本作のすごみが集約されているかのようでした。
そのほかにも様々な人物がかかわり、深みのあるストーリーが展開されていきますよ。

難解で衝撃的なラストシーンは何を意味するのか!?


もともと作品自体が非常に重い雰囲気で描かれていますが、
特にラスト付近に関しては衝撃的な展開の連続と言えるでしょう。

当初のキャラクターたちから独立し、次第に自分がなんなのかを理解できず流浪していく名越には、
現代の社会に飲まれた人々そのものを感じさせるものがありました。

難解で複雑な心理描写が繊細に描かれていることで、キャラクターそれぞれの深みが増しており、
彼らが迎える結末には衝撃を覚えることでしょう。
是非、漫画を手にとって確かめてみてください。

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